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減量 2025.07.11
肥満と疾患- 「肥満が“静かに進行させる”病気たち」
🚨 肥満が引き起こす健康リスク:関連疾患一覧
「肥満」は単なる体重増加ではなく、「全身の臓器に慢性的な炎症と負荷」をかけることで、多岐にわたる疾患のリスクを高めます。以下に、肥満と深く関連する疾患を分類してまとめました。
1. 代謝系疾患
- ●糖尿病(2型): インスリン抵抗性を引き起こし、血糖値の調整を困難にします。
【肥満と糖尿病】 - ●脂質異常症: 悪玉コレステロール(LDL)増加、善玉コレステロール(HDL)減少を招きます。
- ●脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患): 肝臓への脂肪蓄積と肝機能低下。
- ●高尿酸血症・痛風: インスリン抵抗性を介して腎臓からの尿酸排泄が低下し、痛風発作のリスクを高めます。
2. 循環器系疾患
- ●高血圧: 体重増加と動脈硬化により、血管への負担が増します。
- ●心筋梗塞・狭心症・脳梗塞: 動脈硬化を促進し、致死的な心血管疾患・脳血管疾患のリスクを高めます。
- ●心不全: 心臓に直接的な負荷(心肥大など)をかけ、心機能が低下します。特に収縮機能が保たれた心不全(HFpEF)との関連が強いです。
【肥満と心不全】 - ●深部静脈血栓症・肺塞栓症: 血液凝固能亢進により、重篤な血栓症(エコノミークラス症候群など)のリスクが増加します。
3. 腎臓疾患
- ●肥満関連腎臓病(CKD): 肥満自体が腎臓機能の低下を招き、慢性腎臓病(CKD)のリスクを独立して高めます。
【肥満と腎臓病】
4. 消化器系疾患
- ●胆石症: 胆汁のバランスを崩し、胆石の形成を促します。
- ●胃食道逆流症(GERD): 腹圧の上昇により、胃酸の逆流が起こりやすくなります。
- ●膵炎: 高トリグリセリド血症や胆石を介して発症リスクが高まります。
- ●慢性便秘: 運動不足や食生活の変化が原因となることがあります。
5. 呼吸器関連疾患
- ●睡眠時無呼吸症候群(SAS): 肥満により気道が狭くなり、睡眠中の呼吸が妨げられます。
【肥満とSAS】 - ●肥満低換気症候群: 極度な肥満により、肺の換気能力が低下し、慢性的な高二酸化炭素血症を来す状態です。
- ●気管支喘息: 全身性の慢性炎症が気道過敏性を高め、喘息を悪化させる可能性があります。
6. 整形外科的疾患
- ●変形性関節症: 体重増加により膝や股関節など荷重関節への負担が増し、軟骨の摩耗と変形を引き起こします。
- ●脊椎疾患: 増加した体重が脊椎に負担をかけ、腰痛や椎間板ヘルニアのリスクを高めます。
7. 特定の癌
肥満は、慢性炎症やホルモン異常(エストロゲンなど)、インスリン抵抗性を介して、以下のような特定の癌のリスクを高めることが明らかになっています。
- 大腸癌、乳癌(特に閉経後)、子宮体癌、腎癌、食道腺癌、肝癌、膵癌、胆嚢癌、卵巣癌、多発性骨髄腫
8. 生殖器系疾患
- ●月経異常・不妊症: 女性の場合、ホルモンバランスの乱れ(多嚢胞性卵巣症候群など)による排卵障害を引き起こします。
- ●勃起不全(ED): 男性の場合、テストステロンの低下や血管障害によりリスクを高めます。
9. 精神・神経疾患
- ●うつ病・不安障害: 慢性的な身体疾患の合併や、社会的な偏見などにより精神的負担が増大します。
- ●認知症: 中年期の肥満は、高血圧・糖尿病を介して、将来的な認知症(血管性・アルツハイマー型)のリスクを高めることが示唆されています。
10. 皮膚疾患
- ●間擦疹(擦れによる皮膚炎): 皮膚のしわや重なる部分に汗がたまり、擦れることで炎症や感染症が起こりやすくなります。
- ●アカンソース・ニグリガンス(黒色表皮腫): インスリン抵抗性の高い肥満者に見られる、皮膚が黒ずみ、ベルベット状になる変化です。
- ●蜂窩織炎: リンパ流のうっ滞や免疫機能の低下により、細菌感染症(蜂窩織炎)のリスクが高まります。
✅ まとめ:肥満は「疾患の連鎖」を引き起こします
肥満の最大の特徴は、これらの疾患が単独で終わらず、「互いに影響を及ぼし合いながら連鎖的に進行する」ことです。
(例)肥満 → 糖尿病・高血圧 → 動脈硬化・CKD → 心筋梗塞・脳卒中
このため、肥満は「万病の元」と言われます。適切な「体重管理」は、これらの多くの疾患のリスクを低減し、健康寿命を延ばす上で最も不可欠な一歩です。

