ニュース詳細WHAT's NEW

ニュース詳細WHAT's NEW
慢性腎臓病(CKD) 2025.11.17 NEW
eGFRが60未満と言われたら。
【腎臓専門医が解説】eGFRが60未満と言われたら。すぐに始めるべき生活習慣と当院の治療
血液検査の結果で「eGFR(推算糸球体ろ過量)が60ml/分/1.73m²未満という数値を見て、「腎機能が低いと言われたけれど、何をすればいいの?」と心配になっていませんか?
eGFRは、あなたの腎臓がどれだけ働いているかを示す「腎機能の成績表」です。この数値が低いということは、慢性腎臓病(CKD)の可能性が高く、「放置すると腎機能が不可逆的に低下する」リスクがあります。
eGFR低下の進行を食い止めるには、早期に「腎臓専門医による正確な診断と個別指導」を受けることが不可欠です。当院で「腎機能を守るための最初のステップ」を踏み出しましょう。
章1. eGFRとは?あなたの腎機能の状態を理解する
eGFRは「腎臓が血液をろ過する力」を示す数値
eGFR(推算糸球体ろ過量)は、腎臓の働きを最も正確に示してくれる指標です。具体的には、「1分間にどれだけの血液をろ過して老廃物を排泄できるか」を示しています。
- 「正常な値:」 90 ml/分/1.73m²以上
- 「軽度低下(要経過観察)」: 60〜89 ml/分/1.73m²
- 「慢性腎臓病(CKD)と診断されるライン」: 60 ml/分/1.73m²未満
eGFRが60未満になると、腎機能が低下している状態が続いていると判断され、早期の専門的な介入が必要になります。
章2. eGFR低下の「隠れた原因」と「怖いリスク」
eGFRの低下は、多くの場合、無症状で進行します。この背後に隠れている病気を見つけることが大切です。
主な原因は生活習慣病
eGFR低下の最大の原因は、「糖尿病」と「高血圧」です。これらの病気によって腎臓の血管がダメージを受け、徐々に腎機能が失われていきます。また、「加齢」や「慢性腎炎」なども原因となります。
怖いリスク:なぜ放置してはいけないのか
- ✅ 透析リスクの増大: 数値が下がり続けると、最終的に透析が必要な末期腎不全に至ります。
- ✅ 心臓病・脳卒中リスクの増大: eGFRが低い人は、心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクが健康な人に比べて高くなります。
章3. eGFRを守るための専門治療
1. eGFRの低下速度を予測し、進行を食い止める
当院の腎臓専門医は、eGFRの数値変化や、尿蛋白などの他のデータを総合的に分析し、「将来的な腎機能の低下速度」を予測します。その予測に基づき、最新の治療薬(SGLT2阻害薬など)や、血圧・血糖値を厳密にコントロールする「個別化治療」を行い、進行を遅らせることを最優先します。
2. 食事・生活習慣の「オーダーメイド指導」
腎機能を守るためには、薬だけでなく、日々の食事や生活習慣の見直しが不可欠です。
- 塩分・タンパク質の適正化指導
- 飲水量や生活活動に関する具体的なアドバイス
患者様のライフスタイルや嗜好を考慮した、「無理なく続けられるオーダーメイドの指導」を提供し、eGFRの改善をサポートします。
章4. eGFRが低いと指摘されたら、すぐにご予約を
腎機能は、低下してから取り戻すことはできません。一刻も早く専門医にご相談ください。
- ステップ1:ご予約
お電話(078-452-5657)またはオンライン予約にてご希望の日時でご予約ください。 - ステップ2:健診結果を持参
ご来院の際は、eGFRの数値が記載された**直近の血液検査・尿検査の結果**を必ずお持ちください。 - ステップ3:詳細な評価
当院にて再検査を行い、eGFRの現在の値と、尿蛋白の有無を正確に評価します。 - ステップ4:専門治療の開始
検査結果に基づき、腎機能の低下を抑えるための具体的な治療(薬物療法、食事指導など)を開始します。

