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慢性腎臓病 2024.02.19
慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)とは
💧 慢性腎臓病(CKD):定義と包括的な理解
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が血液から老廃物や余分な水分を適切にろ過する能力を徐々に失う長期的な状態です。
慢性腎臓病(CKD)の定義
以下のいずれか、または両方が3ヵ月以上持続する状態をいいます。
- ① 腎障害の存在:尿異常、画像診断、血液、病理で明らかな状態(特に蛋白尿の存在が重要)。
- ② GFR(糸球体ろ過量)の低下:60mL/分/1.73m²未満
出典:「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」(日本腎臓学会編)
腎臓の働き(重要な役割)
- 老廃物の排出(血液のろ過)
- 血圧の調整
- 血液の生成(造血ホルモン分泌)
- 体液量・イオンバランスの調整
- 骨の健康維持(ビタミンD活性化)
慢性腎臓病の原因
慢性腎臓病の原因は非常に多岐にわたり、複数の原因によって腎機能が低下している場合もあります。主な原因には、糖尿病性腎症、高血圧による腎硬化症、慢性糸球体腎炎などがあります。
慢性腎臓病のステージ
- ○ 腎不全保存期: 腎機能が低下しているものの、透析を受けなくてもよい状態。食事療法や薬物療法で進行を遅らせることができます。
- ○ 末期腎不全(透析期): 尿毒症状が強くなり、透析療法や腎移植が必要な状態(GFRが極端に低下した状態)。
慢性腎臓病の症状
初期の段階では症状がほとんどないことも多く、進行すると倦怠感、むくみ、食欲不振、高血圧、貧血などが現れます。
治療は腎損傷の進行を遅らせることに焦点を当てていますが、原因をコントロールしても腎損傷の進行を防ぐことはできない場合もあります。
慢性腎臓病の治療と予防
食事療法(塩分・タンパク質制限など)、血圧管理、薬物療法(SGLT2阻害薬など)などで腎機能の悪化を予防します。
早期発見と適切な治療が重要です。

