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心臓・腎臓

心腎連関の5つの病型(Ronco分類)の再確認と臨床的意義

❤️‍🩹 心腎連関(CRS)Ronco分類:病態と最新治療戦略

Ronco分類(5つのタイプ)は、心臓と腎臓が互いに影響し合う「心腎連関(Cardio-Renal Syndrome: CRS)」の病態を明確にし、診断や治療戦略を立てる上で非常に重要です。

【最新の重要知見】

「SGLT2阻害薬」は、Type 2 CRSおよびType 4 CRSにおける腎保護・心保護効果が確立されており、現在の心腎連関治療の基盤薬の一つとなっています。


Type 1 CRS(急性心腎連関)

  • 病態:急性心機能低下(急性心不全など)が原因で、急性腎障害(AKI)が発生。
  • メカニズム:低心拍出量による腎虚血、腎うっ血、神経体液性因子の過活性化。
  • 臨床的意義:急性期の心不全管理(うっ血解除)と同時に腎機能保護が不可欠。
 

Type 2 CRS(慢性心腎連関)

  • 病態:慢性心不全など心臓の慢性的な機能低下が原因で、慢性腎臓病(CKD)が発生・進行。
  • メカニズム:慢性的な腎血流低下、炎症、RAAS/交感神経系の慢性活性化。
  • 治療戦略:心不全治療とCKD進行抑制を並行。特にSGLT2阻害薬やARNIなどによる腎・心保護が重要。

Type 3 CRS(急性腎心連関)

  • 病態:急性腎障害(AKI)が原因で、心臓に急性心機能障害が発生。
  • メカニズム:体液過剰、電解質異常(高K血症)、尿毒素の蓄積、全身性炎症。
  • 臨床的意義:AKIの原因究明と治療、体液/電解質バランスの是正が心臓保護に直結。

Type 4 CRS(慢性腎心連関)

※このタイプは最も頻度が高く、心血管イベントリスクが著しく高いため特に注意が必要です。

  • 病態:慢性腎臓病(CKD)が原因で、心臓に慢性的な心機能障害(心不全、虚血性心疾患など)が発生・進行。
  • メカニズム:高血圧、貧血、血管石灰化、慢性炎症、尿毒素など、CKDに伴う多因子が心臓に負担。
  • 治療戦略:CKD治療(血圧/血糖/脂質管理)に加え、SGLT2阻害薬、MRA、非ステロイド型MRA(フィネレノン)などによる多角的な心腎保護が求められる。

Type 5 CRS(二次性心腎連関)

  • 病態:敗血症、糖尿病、SLEなどの全身性疾患が原因で、心臓と腎臓が同時に障害される。
  • メカニズム:全身性炎症、血管障害、代謝異常。
  • 臨床的意義:原疾患の治療が最優先。両臓器を同時に保護する全身管理が求められる。

関連情報

⇦ 「心腎連関(しんじんれんかん)」とは?


➡ 治療戦略と知見

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